金子けんたろう(日本共産党)

●質問1○児童館の廃止・削減について
②支持しない
(意見)子どもたちの遊ぶ権利や文化・芸術活動に参加する権利を保証するために、児童館を設置することは区の責務です。その責務を放棄する区の姿勢は許されません。また、学童クラブの需要が増えて現在の児童館施設だけで対応できないという状況が、児童館を全館廃止する理由にはなりません。小学生の居場所を拡充するためには、児童館は廃止ではなく維持・存続させ、小学校の学校開放など居場所事業の拡充をセットで進めるべきです。
●質問2○保育園の民営化について
②区の方針は支持しない
(意見)認可保育所の大規模増設が進む中、民間の運営事業者の割合も高まり、保育の質に格差が生じています。適切な指導監督、運営上の支援や保育士確保支援などをこれまで以上に進めるべきです。また、区内保育所の民間比率が高まるなかで、安定的に保育の質を確保する上で公立保育所の果たす役割はますます重くなっています。わが党区議団は、公立保育所の民営化を止め、公立として維持、存続することを強く求めています。
●質問3○区立施設の利用料について
②高額すぎる
(意見)値上げのために活動を継続できず、利用団体が解散してしまう事態が発生しています。にもかかわらず、区は、高齢者の団体が高齢化で活動が継続できなくなってしまったと認識を示しています。区民の活動実態から目を背ける姿勢を改め、安心して施設を利用できるよう、登録団体の半額制度の復活と、使用料の引き下げが必要です。
●質問4○田中区政の評価について
②評価できない
(意見)現在の杉並区政について、区民のくらしを守る、という姿勢に立っているとは言えません。特養ホームの増設や障がい者グループホームの建設など一定の前進面もありますが、毎年引き上げられる国保料、区内商店街支援に係わる商工費の予算が二年連続で減額、消費税増税に対して、増税を懸念する中小業者の声を聞いているとしながら「あくまで国の判断にゆだねる」という答弁に終始し、これでは区民のくらしは守れません。負担を区民に押し付ける一方で、年間9千万もの予算で公用車を、選挙応援、深夜に及ぶ区外への乱脈利用するなど、改善する姿勢を見せません。こうした点からも現在の田中区政は評価できません。
●質問5○憲法9条改憲について
②改憲に反対
(意見)安倍首相は、自民党大会で「(自衛隊の)新規隊員募集に対して都道府県(市区町村の事実誤認)の6割以上が協力を拒否している悲しい実態がある」「この状況を変えようではありませんか。憲法にしっかり自衛隊を明記して、違憲論争に終止符を打とうではありませんか」などと述べています。
法令(自衛隊法施行令第120条)では、防衛大臣が、自治体に対して、自衛官募集に関し、紙媒体などで適齢者名簿などの『資料の提出を求めることができる』——要請ができるとあるだけで、これに自治体が応じる義務は規定されていません。だから自治体がそれぞれの判断で対応している。自治体がこれに応じないからといってけしからんと非難することは許されない態度です。『この状況を変えよう』といって、9条に自衛隊を書き込む改憲を主張するというのは、9条改憲の狙いの一つが、自治体から、若者の名簿を強制的に召し上げることにあることを自ら告白するものだ。この点からも、このような恐ろしい道を許してはならないと考えます。

Posted by tsunagaru