富田たく(日本共産党)

●質問1○児童館の廃止・削減方針について
②支持しない
(意見)杉並区の児童館行政は他区に比べても先進的で、1つの小学校に1つ児童館を設置してきました。児童厚生施設として0才から18歳までの子ども達の居場所としての機能とともに、子育て世帯を支援するネットワークの拠点機能としても重要な位置づけがされておりました。
5年前、区長が超少子高齢化と超人口減少で杉並区の区税収入が激減するから区立施設を削減しなければいけない、と言い出し児童館の全館廃止が打ち出されてしまいました。
その際示された人口推計については、私の議会質疑で区の実態とは全く異なったもので、区は通常業務を行うときは別の超少子高齢化とならない人口推計を使用していたことが明らかとなりました。
2つの人口推計を使いわけ、児童館やゆうゆう館など区立施設を削減するときだけ超少子高齢化と区民を脅していたのです。
この5年間で区の人口は増加し、子ども達の数も緩やかにではありますが増加しています。区税収入も同様に増加しています。
児童館を廃止する必要性は全くありません。
さらに、区は人口推計の嘘を暴かれると、学童クラブの需要増を理由にし始めましたが、それすら児童館を全館廃止する理由には全くなりません。
学童クラブの需要に対しては第二学童などの施設をつくるしかないからです。
区は、機能を小学校や子どもプラザで継承・発展させていく、と言いますが、子どもプラザはたった14館で41館あった児童館から3分の1に減少してしまいます。
小学校での放課後居場所事業では、児童館の機能は全く継承できていないことは、現在先行して行われている和泉学園などの状況を見ても明らかです。
児童館の廃止を食い止め、子育て支援の拡充のためにも児童館機能の拡充を図ることが杉並区では必要です。
また、児童館の廃止とともに学童クラブの民営化、大規模化が進められております。人件費の削減を目的としたもので、この点でも大きな問題があります。
●質問2○保育園の民営化について
②区の方針は支持しない
区立保育園の民営化は人件費の削減が目的で行われており、福祉の向上のためではありません。保育の質と保育士さんなどの現場労働者の待遇の維持向上のためには区立の保育園は必要です。
「行財政改革を推進したと」言えば聞こえはいいですが、結果的には福祉分野に市場原理を持ち込み、人件費の削減や保育の質の切り下げが行われていくことになります。
区立保育園は区立のまま維持していくべきです。
●質問3○区立施設の利用料について
②高額すぎる
(意見)この間、杉並区は登録団体の半額制度の廃止を行い、施設の利用料の値上げを行ってきました。区立施設は私たちが預けた税金で建てられ、私たちの税金で維持されています。ですので、本来は無料とすべきと私は考えていますし、もし利用料を設定するとしても、生活が苦しい人も含めて誰もが利用できる金額にすべきです。
現在の利用料については他区と比べても2〜3倍に値上げされているので、引き下げが必要です。
●質問4○田中区政の評価について
②評価できない
(意見)教科書問題や認可保育園の増設に舵を切ったことなど、一定の評価ができる部分はありますが、全体としては支持できません。
区民の意見を聞かない。
議会では答弁差別を平気で行う。
女性議員に対して議会で机をたたいて威嚇するというパワハラを行う。
女性議員に対し、”あなたに好意があるから答弁する”といった趣旨のセクハラ発言をする。
政治資金パーティ、ゴルフコンペなど企業との癒着体質。
等々、様々な問題を抱えている田中区長は全く支持できません。
●質問5○憲法9条改憲について
②改憲に反対
(意見)憲法9条は区の暴走によって引き起こされる戦争を回避するための平和の鎖です。
安倍首相の9条改悪は、海外での軍事行動を自衛隊に行わせ、戦争に道を開くものになります。
平和を守るためには、憲法9条は変えるべきではありません。

Posted by tsunagaru